■木酢液・竹酢液の規格 2006/11/29

1.適用の範囲
 この規格は農業用資材(消臭剤・動物用忌避剤を含む)に供する木酢液・竹酢液について
規定する。

2.用語の定義
 (1)粗木酢液・竹酢液
    炭化炉(土窯・レンガ窯など)あるいは乾留炉により、木材・竹材を炭化する時に
    生じる排煙を冷却・凝縮させた液体。
 (2)木酢液・竹酢液
    粗木酢液・竹酢液を90日以上静置し、上層の軽質油、下層の沈降タールを除い
    た中層の液体。
 (3)蒸留
    液体の混合物を加熱し、沸点の差を利用して分離、濃縮する操作。
 (4)蒸留木酢液・竹酢液
    祖木酢液・竹酢液又は木酢液・竹酢液を蒸留したもの。

3.種類
 木酢液・竹酢液と蒸留木酢液・竹酢液とする。

4.原材料
 原材料を下記の(1)~(4)の4種類に区分する。
 (1)広葉樹(ナラ、クヌギ、ブナ、カシ、シイなど)
 (2)針葉樹(スギ、ヒノキ、マツ、ツガなど)
 (3)タケ類(タケ、ササ類)
 (4)その他(オガ粉、樹皮、オガライト及び上記原材料の混合物)
    但し、上記原材料には原材料以外の異物を含まないものとする。
 (5)除外する原材料
    ① 住宅・家具などの廃材
② 殺虫消毒された木材(剪定枝、輸入木材、松くい虫の被害木など)
③ 防腐処理された木材(枕木,杭木、電柱など)

5.品質
 木酢液・竹酢液及び蒸留木酢液・竹酢液は「8の試験方法」に則り下記の項目を試験し、
 付表1に示す内容に適合するものとする。
 (1)pH
 (2)比重
 (3)酸度(%)
 (4)色調・透明度

6.製造方法
 (1)製造装置
    粗木酢液・竹酢液の製造装置は炭化炉(土窯・レンガ窯など)あるいは乾留炉とす
    る。排煙口の温度80℃以上150℃未満で得られた排煙を冷却する(但し、蒸留木
    酢液・竹酢液はその限りではない。)。排煙を冷却、凝縮する採取装置、貯留,ろ
    過等の処理装置はステンレス(SUS304以上の耐酸性を有するもの)、ガラス、ほ
    うろう引き等の処理を施された素材、木材など耐酸性の材料を用いたものを使用
    する。
 (2)精製
    粗木酢液・竹酢液を90日以上静置した後、上層の軽質油を除去、さらに中層部
    分を下層の沈降タールから分液する。ほかに蒸留による精製、各種ろ材を用いた
    ろ過による精製を含む。
 (3)蒸留
    常圧蒸留、または減圧蒸留による。
 (4)貯蔵
    耐酸性、遮光性のある容器で、冷暗所に貯蔵するのが望ましい。

7.試料の採取方法
 試料の採取方法は次による。
 (1)ロット
    1ロットとは、同一の製造条件で製造したものを同一場所で同時に混合して作ら
    れた、同一品質とみなすことができる製品の集まりをいう。
 (2)試料の採取
    各ロットごとに試料を採取し、これを試験に供する。採取量は1ℓとする。
    
8.試験方法
 (1)pH
    JIS Z 8802、あるいはペーハー試験紙により測定する。
 (2)比重
    標準比重計を用い、液温15℃~25℃において測定する。
 (3)酸度(%)
    木酢液・竹酢液の酸性を酢酸によるものと仮定して計算する。木酢液・竹酢液
1mlの100倍液にフェノールフタレン液数滴を加え、2%NaOHまたは0.1規定
    NaOH液を徐々に加えて中和点を求める。
 (4)色調・透明度
    色調、濁りを裸眼で判定する。

9.容器
 耐酸性容器を用いる。

10.表示
 木酢液・竹酢液の容器等には下記の事項を表示する。
 (1)木酢液・竹酢液の種類
 (2)原材料
 (3)炭化炉の種類
 (4)商品名
 (5)内容量
    リットル(l)、ミリリットル(ml)
 (6)製造年月
    ((1)の木酢液・竹酢液を製造した年月とする。)
 (7)pH、比重、酸度(%)
 (8)製造者または販売者の氏名及び住所


付表1 品質に係わる試験項目及び適合範囲
木酢液・竹酢液 蒸留木酢液・竹酢液
pH 1.5 ~ 3.7
比 重 1.005 以上 1.001 以上
酸 度      2 ~ 12 (%)
色調・透明度 黄色~淡赤褐色~赤褐色
透明(浮遊物なし)
無色~淡黄色~淡赤褐色
透明(浮遊物なし)
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